理事長からのご挨拶
この度、中島前理事長より引き継ぎ、4月より理事長に就任いたしました野崎と申します。
駅前から放射状に広がる街の構成(インフラ)が、田園調布と似ている事から板橋の田園調布と例えられますが、常盤台のインフラは、ループ状のプロムナード・クルドサック・フットパス・ロードベイなど、ほかの街では見られない独特の構成となっています。
分譲時には建築協定が有り、それに沿って建物が建てられていましたが戦後その協定は無くなり、バブル期には派手な建物が建てられるようにもなりました。
当面の問題点は、昭和11年に東武鉄道が「健康住宅地」として分譲してから85年、最初に住み着いた一代目から、二代、三代と受け継がれていく中、財産分与や相続税等による土地の分割や細分化が止まらず、現在、良い街の佇まいが失われつつある事です。
東京都の「東京のしゃれた街づくり推進条例」に基づき「ときわ台しゃれ街協議会」が立ち上がり、「ときわ台景観ガイドライン」が2008年に施工されてから丸14年経ちました。その間、面談による協議が360件以上行われ、それなりの成果が上がってはいます。
常盤台の良好な環境と景観を守るため、常盤台にて建築行為(敷地分割・新築・解体・営業用駐車場など)を行うときは、必ず協議に参加して頂き、未来に繋ぐため、街の魅力が、この街の・この住民の共有財産として守っていく努力をしています。戦前からの緑の量はかなり減ってきていますので、協議の際は、特に接道面への植栽をお願いしています。
令和4年3月1日には、板橋区から景観賞を頂き、景観に尽力している事が評価されました。
今、私たちの街に私たちが出来ることは、今まで以上に環境と景観を守ることです。そしてその環境と景観を未来に繋ぐため、ガイドラインに沿った基準に合わせて協議を行い、建築主や事業者へのご協力をお願いしております。